ASTRAXな人たちの宇宙人生劇場/Episode 9 ミュージシャン | 松崎大祐さん

飛行機に乗って海外旅行をするように、宇宙船で旅する“宇宙旅行時代”が間もなく訪れようとしています。ASTRAXに出合い、宇宙を舞台に夢を実現しようとしている人たちは、普段は何をしていて、どのようなことをきっかけに宇宙とかかわるようになったのでしょうか。宇宙に活躍の場を広げようとする“ASTRAXな人たち”をご紹介します。


Episode 9 ミュージシャン | 松崎大祐さん
ASTRAXは、夢や希望を叶えたい人に対して手を差し伸べる場所
「ロケット王子」の楽曲制作が、山崎さんとの出会い
── まずは、簡単な自己紹介をお願いできますか?

僕はミュージシャンとして活動していて、ピアニストやドラマー、作曲家もしています。山崎さんが題材となった「ロケット王子」という作品があります。その作品のミュージカルが開催されることになったとき、楽曲の依頼を受けたんです。その依頼をきっかけに絵本を見たところ、本当に素晴らしい作品だなと感じました。その作品は、自分が叶えたい夢、それをまっすぐに目指して進んでいく物語なんですが、僕が小さい頃にミュージシャンになりたいと思ったきっかけとリンクする部分があったんです。

そこで楽曲の話をお引き受けさせていただいて、「ロケット王子」の主題歌である『あおいちきゅう』を作曲したり、CDをプロデュースしたりしました。ここから、宇宙ミュージックというテーマで、音楽もしていますね。

ミュージシャンらしく、宇宙で演奏や作曲がしたい
── ASTRAXの無重力体験などにはこれから挑戦されると伺いましたが、興味があるものはありますか?
僕は小学生の頃、宇宙飛行士になりたかったんです。宇宙に関する本を読んだり、自由研究はブラックホールについて取り組んだりしていました。宇宙への関心は高いので、無重力体験には、とても興味があります。ただ、ジェットコースターのようなアトラクションが苦手なので、少し不安もありますね(笑)山崎さんと一緒に、宇宙に行ってみたいという思いは強いですよ。

── 宇宙に行ったら、やってみたいことはありますか?

ミュージシャンをしているので、必ず演奏はしたいと思っています。ピアノであれ、ドラムであれ、自分で作った曲を演奏したいですね。音楽家として、そこは譲れないところです。無重力のなかで、どうやってドラムを叩くのか、どのような音が出るのかなどは、いまも興味を持っています。
僕は宇宙でしか出せない音があるんじゃないかと思っています。その宇宙でしか出せない音を使って、作曲もしてみたいですね。まだまだ考え中のこともありますが、面白い音楽ができるんじゃないかと思っています。ある種の音楽を通した壮大な実験です。

視点が世界規模から、全宇宙規模に変わりつつある
── ASTRAXに出会って、何か変化などはありましたか?
山崎さんと出会って、視野が全く違うことに驚きましたね。世界規模と言うよりも、全宇宙規模で考えられているんです。ただ発信するんじゃなくて、宇宙規模で発信していく必要があるんだなと感じるようになりました。僕自身も、山崎さんと一緒に過ごさせていただくことで、そのような考え方に変わりつつありますね。
また、僕が中学生の頃に読んでいた家庭科の教科書に、山崎さんが載っていました。僕は教科書に載っていた話が山崎さんのことというのは、すっかり忘れていたのですが・・・。山崎さんと初めてお会いしたときに、話を聞いていて「昔教科書で読んだ話に似ているな」と思ったんです。別の機会に山崎さんとお会いしたときに質問してみたら、家庭科の教科書に載っていたと仰っていたので、本当にびっくりしました。それくらい教科書に載っていた話はインパクトがありましたし、題材になった方が目の前にいることにも驚かされました。
── 松崎さんにとって、ASTRAXはどのような存在でしょうか?

自信を持って夢や希望を言える場所だと思いますね。今の若い人たちは、自分のやりたいことがあっても、それを全面に出して言うことが難しい人が多いと思うんです。でも、山崎さんは自然とそういうことが言える方だと思います。人に馬鹿にされてしまうようなことでも、夢や希望を前向きに言える場所、それを叶えてくれる場所なんじゃないかと思いますね。それに、その夢や希望を叶えたい人に対して、手を差し伸べてあげられる人が集まっている場所です。
ASTRAXは、やりたいことがあれば、宇宙に関係がなくても協力してくれるんです。アイデアやアドバイスをくれるので、そういう協力体制がしっかりでき上がっているのが、特徴だと思いますね。
まっすぐ進んで行く山崎さんを見ながら育つ人が増えてほしい
── 松崎さんがASTRAXに期待していることがあれば、教えてください。
これまで通り、これまで以上に、若い人たちが希望を持てるような会社になってほしいです。最近は辛いニュースが耳に入ってきたり、希望が持ちにくい世の中になったりしているんだと思います。「ロケット王子」のように、まっすぐ進んで行く山崎さんを見ながら育つ若い子たちが増えればいいなと思っています。また、宇宙旅行や無重力体験もですが、「ロケット王子」の作品や楽曲も知ってほしいし、広まってほしいですね。僕も、これからも作品に負けないように、演奏をがんばりたいです!

プロフィール

松崎大祐(まつざき・だいすけ)
静岡県沼津市出身
ドラム、ピアノ、作曲、楽曲提供、音楽プロデュース、とマルチに活躍するミュージシャン。日本で活動するオルタナティブロックバンド[QualiAlive]のドラマー兼リーダー。1stシングル[DECIDE]がカラオケ、有線放送などで配信。ミュージカル[ロケット王子の星ものがたり]のエンディング曲【あおいちきゅう】を作曲し、2016年発売のサウンドトラックCDを音楽プロデュースする。2018年5月にロサンゼルスで開催されたISDC宇宙国際開発会議にてJapanese Artisticとして演奏を披露する。