『日経TECH 掲載記事』宇宙船シミュレーターを中古車で自作してみた


本記事は日経TECH様に掲載された記事の一部をご紹介しています。

2018年は、一般人が民間宇宙船に乗って宇宙旅行を体験できる時代が幕を開けると言われています。
世界では、いくつかの民間企業がさまざまな宇宙船を作っていることは、これまでの連載の中でお伝えしてきました。

そこで、我々ASTRAX(http://astrax-by-iss.com)では、そんな宇宙旅行時代の始まりに向けて、宇宙船のシミュレーターの開発を進めています。国家事業ではなく、一般顧客(宇宙旅行者や宇宙飛行事業者など)が宇宙旅行のために利用するシミュレーターの開発は、我々ASTRAXが世界に先駆けて進めていると自負しています。

我々が手掛けている宇宙旅行の「プロデュースサービス」(支援サービス)では、顧客(宇宙旅行者や宇宙飛行事業者)のニーズに合わせた宇宙船の選定から、宇宙旅行や宇宙事業の契約サポート、顧客の要望を叶えるためのコンサルティング、宇宙旅行や宇宙飛行の準備のサポートなどを行っています。その際、搭乗予定の宇宙船が海外で開発中で日本には存在しないため、動画や画像、図面などを用いて支援サービスを行ってきました。

とはいえ、実物の宇宙船がないと、宇宙旅行者や宇宙飛行事業者だけでなく、支援する側の乗組員も、宇宙船内で実施する企画の準備や訓練、予行演習、手順検証などを行うことが非常に困難でした。

そこで我々は、日本に宇宙船の訓練シミュレーターを作ることにしました。顧客により具体的な宇宙飛行のイメージをつかんでもらい、リハーサルや訓練ができるようにするためです。選んだ宇宙船は、World View Enterprises社(http://worldview.space)の成層圏宇宙船「VOYAGER」です。同船は、他社よりも実用化に近く、かつ我々が関わっている宇宙旅行のうちで契約数が一番多いことから、選びました。

開発したシミュレーターは、宇宙空間を飛行する機能は有していませんが、宇宙船内のインテリアからシートの配置、設備や内装のデザイン、照明に至るまで、なるべく実物の宇宙船に忠実に模して作りました。今回は、このVOYAGERの訓練シミュレーターの製作について紹介します。

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