月の土地、どう使う?  (株)オン・ジ・アース 代表取締役社長 浅井 武

ASTRAX月面シティ開拓メンバーに聞きました!
「月」だから──やってみたいこと、実現したいこと、事業アイデアいろいろ


1969年にアメリカのアポロ11号が人類史上初めて月面に降りてから50年。
再び地球から月に向けた人類の飛行が実現しようとしています。
世界が月に注目する中、すでに月の土地の権利を購入しているASTRAX月面シティ開拓メンバーに、
月を使ったビジネスのアイデアを聞いてみました。


─ 月の見どころを巡る、月面観光ツアー! ─
(株)オン・ジ・アース 代表取締役社長
浅井 武(あさい たけし)さん

Q ASTRAX月面シティ開拓メンバーになった動機を教えてください。

僕ら世代の人間にとっては、アポロ11号の月面着陸の映像が大きなインパクトとして残っています。あの映像を見た人たちは、いつかは自分たちも月面に行けると思ったんじゃないかと思います。

私はリアルタイムで見ていたわけではないのですが、私もいつかは宇宙に行きたい、月面に立ちたいという想いがありました。私たちにとって一番身近に感じる天体は、やはり月だと思います。そういう想いもあって、月面の土地を購入することにしました。

Q 月の土地や住所を使って、どんな事業をしたいと考えていますか?

月面の土地活用については、まだ具体的なイメージがついていないのですが、ツアーとして月面に行きたいという想いがあります。

宇宙旅行の一環として、月面旅行も提供したい。他の月面シティ開拓メンバーの皆さんのお話を聞いて、私自身はそこにお客様をお連れする、といったイメージを持っていますね。
現時点でもアメリカや中国が月面に着陸してはいますが、未だ「点」でしかありません。しかし、月にはきっと色々な場所があり、地形があり、見どころがあるんじゃないか。旅行業を営む私としては、そういう視点から考えてしまうのです(笑)。
地球上だって、アマゾンの密林地帯もあれば、南極のようなところもある。ですから、月面には我々が知らない側面がまだあるかもしれない。将来的には、そういう観光ツアーもあり得ると思っています。

Q 現時点で、月の土地をビジネスに実際にどのように活用していらっしゃいますか?

年に一度、「Moon Village Association」という月面の有効利用や条例の制定に関する国際会議が開かれています。私の会社では、この会議に参加するツアーを企画・運営しています。こういう派生的なビジネスが生まれるのも、月面の土地を購入したからだと思っています。

Q 月面シティ開拓者になって、よかった点、事業上のメリットを教えてください。

宇宙旅行や月面旅行というゴールに向けて、一歩踏み出せているという点だと思います。隔月に1回行われる、ASTRAX月面シティ開拓者市民会議に参加するだけでも、月面でビジネスをしようという方とつながりが持てる。それは最初のステップになります。このステップを踏むことで、月面ビジネス現実化への第一歩が見えてくると思います。

Q 今後の予定や、計画を教えてください。

引き続き、ASTRAX月面シティ開拓者市民会議やMoon Village Associationといった月面開拓のコミュニティに参加しながら、宇宙旅行、月面旅行の実現に向けた活動を展開していきたいですね。