民間宇宙船で宇宙飛行へ!

子供の頃に夢み憧れた宇宙旅行!空想ではない、身近な現実として、もうそこまで来ています。

民間企業での宇宙船開発、運用へ

2004年、米Scaled Composites社は民間企業として初の宇宙船を開発し、同年6月21日に宇宙飛行(高度100km)
を成功させました。(宇宙の定義:国際航空連盟(FAI)は100km、アメリカ空軍は80kmと定めている。)
「SpaceShipOne」と名付けられた宇宙船は、最大3人乗りで全長5mと小型で、発射方法が独特でユニークです。

まず宇宙船(SpaceShipOne:下左写真)を運搬専用の
飛行機(ホワイトナイト:下右写真)に搭載し、
上空15kmまで運び、宇宙船を空中へ射出!
(左はVirgin Galactic社が公開する射出シーン!)
そこから宇宙船のロケット噴射で一気に加速、
ロケット噴射後の慣性で成層圏を付き抜け、
放物線を描きながら外気圏へ、
そして高度100kmのカーマンラインを超えた宇宙空間への到達です。


ロケットのような垂直発射時の騒音・排気・氷の落下の問題も軽減し、
発射台そのものが不要なので、運搬専用飛行機の滑走路さえ確保さえできれば、世界中のどこからでも出発できる。
最適な発射方法で、大胆かつ画期的な手法と言えます。

初飛行を修めた後、英国の著名な実業家であるRichard Branson氏による追加投資を受け、
Virgin Galactic社を立ち上げる事となりました。
当初3人乗りだった「SpaceShipOne」は8人乗りへと大型化を果たし「SpaceShipTwo」と名付けられました。
しかし2014年試験飛行中の不慮の事故により大破、その後飛行テストは中止と余儀なくされていましたが、
新たに開発された「VSS UNITY」で2016年12月弾道飛行による飛行テストを再開、
現在2018年の商用飛行開始を目指し、テスト飛行を繰り返している模様です。



乗船予約者も10万人を超え、700人程が費用全額を支払い済み、運用開始を今かと待ち望んでいる状態です。
本格運用が開始されれば更に乗船希望者も増え、船体の大型化への改良や量産化が進められ、
一気に宇宙旅行熱も高まるものと思います。

著名人も宇宙旅行者へ、民間企業の宇宙船参入相次ぐ

マジシャンの2代目引田天功さんが、露の戦闘機ミグ(MiG-25)でプライベートで成層圏飛行したという事は
あまりに有名ですが、お笑いタレントの松嶋尚美さんもまた、テレビ番組の企画で同経験をしているようです。
しかし高度18kmの成層圏の飛行体験であり、宇宙を身近に感じると言う事で、高度100kmの宇宙には及びません。

日本人では、俳優の岩城滉一さんが宇宙旅行の予約していることで有名ですが、搭乗予定の宇宙船「LYNX」について
船体開発:米XCOR Aerospace社 / 申し込み等の契約:蘭(オランダ)XCOR Space Expeditions社



エンジンは出力の調整がしやすい液体燃料式を採用。
ロケットエンジンに点火後、徐々に速度を上げながら滑走路から離陸!
左はXCOP Aerospace社が公開するLYNXのイメージ動画

LYNX Mk.1(プロトタイプ)は離陸後、高度42kmまでロケット噴射、
停止後は、慣性で高度61km(中間圏)までの到着でしたが、

LYNX Mk.2(プロダクションモデル)では最高到達高度が100kmを超え、
文字通り宇宙空間へ到達できるモデルとなりました。

LYNXは乗船人数は最大2人、1人はパイロットとなりますので、複数人数で乗れないのがVSS UNITYとの大きな差となります。
ただ、その瞬間を世界中の誰より宇宙を感じることができ、独り占め感を満喫したい方はこちらがオススメです。

乗船人数、料金、希望するシチュエーションによって宇宙旅行も様々、今後はサービスは勿論、価格面でも更に選択肢が増えてくるものと予想されます。
これは、もはや夢ではなく現実であり、更には宇宙旅行時代の幕開けとも言えると思います。

UNITY、LYNXで宇宙空間へ

無重力飛行、宇宙飛行は選択の幅が増えてきています。
成層圏で無重力飛行をする宇宙空間の疑似体験とは違い、
UNITYやLYNXは最高到達高度は100kmを越え、宇宙空間を飛行する計画です。
外層圏の外に出るということは、宇宙飛行士以外に無い事ですから
もっとも貴重な体験と言えます。

気になる方は
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