月の土地、どう使う? 辻音楽事務所 代表 辻 早紀

ASTRAX月面シティ開拓メンバーに聞きました!
「月」だから──やってみたいこと、実現したいこと、事業アイデアいろいろ

1969年にアメリカのアポロ11号が人類史上初めて月面に降りてから50年。
再び地球から月に向けた人類の飛行が実現しようとしています。
世界が月に注目する中、すでに月の土地の権利を購入しているASTRAX月面シティ開拓メンバーに、
月を使ったビジネスのアイデアを聞いてみました。


─ 世界平和を願う、グローバル・スペース・オーケストラ ─
辻音楽事務所 代表
辻 早紀(つじ はやき)さん

Q ASTRAX月面シティ開拓メンバーになった動機を教えてください。

ずっと宇宙を使ったコンサートを行いたいと考えてきました。
その一環として、月でコンサートをしたいと思い、メンバーになりました。

Q 月の土地や住所を使って、どんな事業をしたいと考えていますか?

「グローバル・スペース・ムーン・オーケストラ」の開催を目指しています。
最終的には月を飛び出して、太陽系をすべて制覇するぐらいの勢いでコンサートを広げたいです。
今、地球上ではおよそ60%がインターネットにつながっていません。
情報格差を解決するためにスペースX社をはじめベンチャー企業などが、
人工衛星を1万2000から1万5000基が打ち上げ、インターネット通信サービスを提供しようとしています。
世界中がオンライン化すると、どこでもつながるようになります。

現在のコンサートは、1つのコンサート会場でその場にいる人たちに空気を媒介して届けています。
これからの宇宙や月を使ったエンターテインメントは、通信サービスを使って実現します。
人工衛星を介して、地球全体や、地球と月の全体をコンサートホールに見立て、全世界を巻き込み、
世界平和のメッセージを込めた演奏を届けたいと考えています。
楽器が弾ける人も、オーケストラメンバーとして募集中です。

Q 現時点で、月の土地をビジネスに実際にどのように活用していらっしゃいますか?

現時点では月関連の活動は行っていませんが、2019年はアポロ月面着陸50周年で、
国連世界宇宙週間の実行委員長でもあるので、宇宙事業に関して啓蒙活動をしていくつもりです。
国連世界宇宙週間は、宇宙を使って世界平和の構築と維持を図ることが根底にあります。
そういったことを伝えていくために、アポロ11号というのは、だれもが知っているとても有効なキーワードになります。

Q 今後の予定や、計画を教えてください。

2018年11月に、Moon Village Association の国際会議に参加してきました。
英語ばかりの会議でしたが、海外では宇宙や月に対する熱気が違います。
月に建物を作る話を、近所のその辺に家を建てるのと同じ感覚で話しているのがとても刺激的でした。
2019年はMoon Village Associationの国際会議が東京で開かれるので、曲を作り、その場で発表したいと検討しています。
月の土地には、月に四季がないので、季節を体感できる広場を作るとよいかもしれません。
また音楽は周波数なので、野菜の成長を促進する周波数を研究して、地球と同じように成長する野菜作りもできそうです。